top of page

SaicaPackDublinは、15の印刷および後加工ユニットを備えたRapida106の稼働を開始します

更新日:2021年9月6日

アイルランドのパッケージ印刷会社が、Koenig&Bauerから特別にカスタマイズされた印刷機を導入


•印刷ユニット、水性/UVニスコーティングユニット、中間乾燥ユニットの組み合わせ

•迅速なジョブ替え処理を行う高度な自動化機能

•最大毎時1万8000回転の印刷スピード

•最先端の品質管理とレポート


Photo1:

15ユニットを備えたRapida106はSaicaPackの印刷現場の新しい目玉です



数日前、SaicaPackDublinで新しいRapida106の本稼働が始まりました。この印刷機は最大用紙サイズ740×1060ミリのB1判印刷機ですが、印刷ユニットやコーティングユニットなどが合計で15ユニットも連なる構成となる、全長32メートルにもおよぶ特注機です。その構成は、フィーダーから印刷ユニット、コーティングユニット、2つの中間乾燥ユニット、用紙反転機構、7胴の印刷ユニット、コーティングユニット、2つの中間乾燥ユニット、コーティングユニット、そして3倍延長デリバリーという仕様です。900ミリのステップ上に嵩上げして設置されており、フィーダーとデリバリー用のパイルロジスティクスも装備されています。

この新しい印刷機は、最大7色にニスコーティングを施すことができ、さらに裏面にも単色印刷とニスコーティングをワンパスで行うことができるもので、高品質なパッケージを生産するために導入されました。SaicaPackは、食品業界やファッション業界の有名ブランドを含む、イギリスとアイルランドの主要なメーカーの段ボールを製造しています。


SaicaGroupは、米国だけでなく欧州9ヶ国に工場を構えています。彼らは、廃棄物管理、紙のリサイクル、段ボール生産、板紙および軟包装パッケージングの4つの事業分野にサービスを提供しています。グループは現在、アイルランドと北アイルランドだけでも5つの工場を持っています。


Photo2:

全長32メートルにおよぶこのRapida106は、統合的な自動化機能を駆使したパッケージ生産の新しい常識を打ち立てます



傑出した自動化機能


Rapida106には板紙印刷およびフィルム印刷用のオプションが組み込まれており、ありとあらゆる幅広い種類の原反への印刷に対応する、並外れた柔軟性をもっています。またこれに加えて、油性印刷とUV印刷の両方のインキやニスを使用できる油性/UV印刷の兼用機となっています。とくにUV印刷では、ワンパスで高品質な表面加工を可能にします。

片面印刷時で最大毎時1万8000回転の高速印刷を実現するように設計されたRapida106のすぐれた自動化ソリューションには、同時刷版交換機構のDriveTronicSPCと同時ローラー洗浄機構のDriveTronicSRWを組み合わせたCleanTronicマルチ洗浄システム、アニロックスローラーをボタン操作1つで自動交換するアニロックスローダーも備えています。QualiTronicColorControlおよびQualiTronicPrintCheckはインラインで本刷り中の色調変化を自動制御する機能で、印刷中の印刷物を基準となるものと比較し、もし色調に差異があれば自動補正します。この印刷機は刷版の版曲げ作業が不要となります。ここで使用している刷版は現像レスプレートですので、CTPから出力されると現像工程も版曲げ作業も不要でそのまま印刷ユニットに取り付けることができます。

Rapida106の採用を決める際、色調管理と欠陥検査の2つの品質管理システムが重要な決め手となりました。すべての印刷物が印刷機に搭載されたインラインカメラで測定され、欠陥検出に関しては全紙の全面に、色調に関しては10枚ごとに読み取ります。色調制御およびレポート機能は、紙面全体の平均だけでなく、個々のインキゾーンごとに行われます。さらに、全紙は印刷・表面加工されてからカメラで測定されます。つまり、QualityPassレポートは、パッケージ生産のISO認証の重要な要素であるプロセス全体の正確な評価を提供します。

すべてのジョブで必ずしも全ユニットを使うわけではありません。当該ジョブで使用しない印刷ユニットを切り離す機能は、Rapida106に有利なさらなる機能でした。その効果により、ローラーの摩耗が大幅に減少しました。また、ショートトレインインキングユニットは、色替え作業においてすぐに次の色のインキモードに切り替えることができ、無駄と準備コストを削減します。


Photo3:

SaicaPackは、最新の統合された工場設計と革新的な生産設備が取り揃えられていることで広く知られています



ヨーロッパ全体で使用されているRapida印刷機


SaicaGroupでは、スペイン、フランス、イタリアなどの工場でもKoenig&Bauerの枚葉オフセット印刷機が稼働しています。そのほとんどは大判機のRapida142(最大用紙サイズ1020×1420ミリ)およびRapida162(最大用紙サイズ1200×1620ミリ)で、どの印刷機も11以上のユニットを備えています。


website:www.saica.com


閲覧数:49回0件のコメント
bottom of page