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Koenig & Bauerは、「Exceeding Print (印刷を超えて)」戦略を新たな企業目標とします

持続可能性、モジュール性、デジタル化に焦点をあてて強化

  • あらゆる市場で使われているほぼすべての素材に印刷するための技術を持つ、世界で唯一の印刷機メーカーであり、ユーザーにとっての「信頼できるアドバイザー」に

  • パッケージ、ポストプレス、産業用商業印刷、セキュリティ印刷の主要市場に強く焦点を当てています

  • ソフトウェアとデジタルソリューションの重要性の高まりに基づくアジャイル型開発を技術集団への変革

  • 統合されたシステムソリューションと幅広いデジタル印刷機により、印刷業界の変化と革新を先導

 Koenig & Bauerは、旧来型の機械メーカーからアジャイル型開発をする技術集団への変革を続けています。世界的なメガトレンド、そしてユーザー・印刷業界のエキスパートとの深い議論を踏まえて、同社は今後数年間の戦略的方向性を策定しました。すでにデジタル化とモジュール性の向上に進んでいることもその針路の一環で、パッケージ印刷をはじめとするKoenig & Bauerのコアビジネス市場での成功につながるだけでなく、印刷工程で使用される材料とエネルギーも少なくすることができ、それにより持続可能性も高められます。さらに、Koenig & Bauerは、新しいグループ戦略となる「Exceeding Print (印刷を超えて) 」というスローガンを掲げ、さらに野心的な持続可能性の目標を設定しています。


将来の持続可能性の目標への取り組み

 「我々の生産工場から排出されるCO2量を、2025年までに75%削減することを目指しており、2030年以降は完全にカーボンニュートラルになる予定です」と、Koenig & BauerのCEOを務めるAndreas Pleßke博士は発表しました。「持続可能なソリューションを提供する、業界を牽引するメーカーとして、ユーザーのエコロジカルフットプリントについても削減ができるように支援します。私たちが開発したテクノロジーに基づくソリューションは、エネルギー消費量を削減し、廃棄物を削減し、インキとコーティングの消費量を削減して、さらにはCO2排出量の削減に役立ちます」


エネルギー効率と気候保護

 Koenig & Bauerはエネルギー管理システムを駆使して、ユーザーが印刷工程でエネルギー効率をよりいっそう高めるための仕組みを整え、生産プロセスを持続可能な方向に進めていく支援をしています。4evergreen AllianceネットワークのメンバーであるKoenig & Bauerは、適切なソリューションを見出すために、紙や段ボールのメーカー、紙器・折り箱などのパッケージ印刷会社、印刷物発注者・ブランドオーナー、技術・材料のメーカー、収集・選別・リサイクル業界との協力を迅速に展開することができます。Koenig & Bauerは、Climate Partnerとのパートナーシップも維持しており、気候を保護するための認定プロジェクトをサポートすることで、CO2排出量を埋め合わせて相殺する取り組みを推進しています。さらに同社は、VDMAが運営する「Blue Competence」サステナビリティ・イニシアチブのパートナーであり、「Healthy Printing」ネットワークのメンバーとなった最初の印刷機メーカーでもあります。


モジュール性:効率を高めるための鍵

 Koenig & Bauerは、あらゆる市場分野のすべての素材を対象とした印刷機を網羅・ラインナップしている世界で唯一の印刷機メーカーです。同社が200年以上の歴史の中で築き上げてきた幅広い製品、経験、および技術的専門知識は、ユーザーに多大なメリットを届けています。世界でもっとも長い歴史を有する印刷機メーカーであるKoenig & Bauerは、業界のパイオニアであり業界に革新をもたらし続ける存在として、つねに尊敬を集めてきました。

 これから開発される次世代機のためのモジュラープラットフォームは、印刷会社に多くのメリットを提供します。「新技術がより迅速に市場投入されるだけでなく、機械とシステムの統合制御、およびメンテナンスの標準化が可能になります」と、取締役会メンバーでありCOOを務めるMichael Ulverichは強調します。また続けて、「モジュール式の採用により、お客様はオーダーメイドなソリューションを導入できるというメリットを享受できます。 多くの要素を標準化することにより、安定的な高品質さを提供すると同時に、革新性や差別化を図る機会が増えることにもなります」と述べています。Koenig & Bauerは、小さな歯車から高度で複雑なユニットにいたるまでの高レベルな垂直統合・内製化を果たすことにより、将来にわたって企業としての独立性・自律性を維持する予定です。


デジタル化:顧客に合わせたグループ全体のソリューション

 デジタルサービスは、各機械を相互にネットワーク化し、データを収集および分析し、プロセスを効率的に制御するために、ますます重要になっています。Koenig & Bauerは、高度なスケーラビリティを持ったクラウドプラットフォームをベースにしてデジタルサービスを開発しており、コラボレーション用のポータルを介してユーザーもそれを利用できるようにしています。機械の稼働データを分析することで、稼働効率・実績を評価したり、ユーザーにおける改善指標の設定をしたり、今後の計画について分析をします。また、機械の稼働・挙動データをAIと組み合わせることで、ユーザー各社で稼働する機器がトラブルを起こしてしまう可能性について、早期に、そしてより正確に識別し、サービスとメンテナンが自動的に開始できるようになります。これによりユーザーは、稼働する機器の突発的なダウンタイムの発生を抑えることができるとともに、それに応じてサービスのスケジュール変更もできます。


 「Koenig & Bauerでは2010年に、業界をリードする製品であるクラウドベースの顧客関係管理(CRM)プラットフォームに切り替えました」と、枚葉オフセット印刷機部門管掌の取締役およびCDOを務めるRalf Sammeckは語っています。「グループ全体で、販売、サービス、マーケティング、およびそれらの周辺の機能は、すべてCRMアプリケーションを使用しています。このアプリケーションは、ネットワークに接続されている世界中で稼働中の機器の実績データも把握・分析します」と付け加えています。このような高度なシステムが背景にあるからこそ、Koenig & Bauerの社員はユーザーに対して、期待に応えるようなアドバイスを提供することができるのです。「ソフトウェアが、私たちを機械メーカーからテクノロジー企業への変革を推し進めています。そしてKoenig & Bauer製の機器のユーザーは、すべてが統合された生産プロセスの構築、稼働データに基づいて分析・最適化された実績測定・指標作成・機器のメンテナンスや管理といったメリットが受けられます」とSammeckは述べています。


パッケージ印刷における準備時間短縮と柔軟な生産工程

 Koenig & Bauerの高性能デジタル印刷機は、超短期への対応、急な変更への対応、セキュリティ印刷、トレーサビリティへの対応、およびパーソナライズ印刷や1点1点異なる内容のバリアブル印刷に対応することから、新しく革新的なビジネスモデルをパッケージ印刷の世界に提供します。このデジタル印刷機を活用することは、バリューチェーン全体を捉えた上でのコスト最適化につながります。操作しやすいインターフェースを採用しており、印刷オペレーターは直感的で簡単に操作をすることができます。また、オフセット印刷・デジタル印刷・加工ユニットのすべてを1台に搭載していることにより、紙、板紙、段ボール、フィルムのどの分野においても、ハイブリッド印刷をすることができます。これにより、オフセット印刷/デジタル印刷の双方の利点を最大限に活用し、あらゆるさまざまな原反を使用することができます。Koenig&Bauerは、食品および飲料のカートンパッケージ業界に参入し、将来的にはカートンパッケージへのフルカラーデジタル印刷を可能にしていきます。


 「デジタル印刷は、新しいビジネスモデルを生み出す起爆剤となるでしょう。そして、将来的なこのデジタル印刷機のユーザーとなる会社のほとんどは、まだ存在していないような新しいビジネスを展開する会社であると想定しています」と、デジタル&輪転機部門管掌の取締役を務めるChristoph Müllerは確信しています。


私たちは社会的責任と多様性を支持し、差別を拒否します

 性別、年齢、国際性に関する社内の多様性は、社会的目標として、Koenig & Bauerの戦略的計画の一部としても採用されています。また、差別や人種差別と闘うための取り組みと同様に重要な焦点の1つが、女性活躍推進です。たとえばキャリアプログラムや社内教育を通して、家族とキャリアを調和させるための広範囲にわたる取り組みを展開します。「私たちの目標は、すべての従業員にとってトップの雇用主になることです」と、Pleßkeは強調しています。地域に根ざした企業として、Koenig & Bauerは当初から社会的責任を担ってきました。150年以上にわたり、将来の熟練労働者を自社の専門学校で訓練し続け、見習いを終えた後の雇用を保証しています。Koenig & Bauerは、グループの拠点および世界中の文化的・社会的機関をサポートしています。


 CFOを務めるStephen Kimmich博士は、次のように確信しています。「私たちは資本市場において、環境、社会、地域に対する責任を果たすことを約束しています。Koenig & Bauerは、厚紙や段ボールをはじめとしたほぼすべての種類の素材・原反に対して、すべての産業用印刷方式の機械を提供できる世界で唯一の印刷機メーカーであり、印刷および加工工程全体にソフトウェア、システム、サービスを提供しています。突き詰めると、『製造工程全体でかかる総コスト』を最適化することは、導入する機器やテクノロジーを決める上で、これまで以上に重要な要素となります。そしてまた、ユーザーにとって『信頼できるアドバイザー』であり、印刷業界の変化と革新を先導する存在になりうると考えていただける理由にもなります。『Exceeding Print』戦略は、Koenig & Bauerの中期的な財務目標の達成に貢献します。これにより、売上高は13億ユーロ、EBITマージンは7%以上になると見込んでいます」


 「私たちは『Exceeding Print』戦略を進めていくことにより、パッケージ業界が将来直面するであろう最大の課題となる持続可能性を促進し、デジタル化に関するリーダーシップをとることができます」と、Andreas Pleßke博士は述べています。また、「これは、当社独自のビジネスモデルと製品による成長を意味しますが、買収による成長を排除するものでもありません」と付け加えています。





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Koenig & Bauerは「Exceeding Print」戦略により、パッケージ印刷業界が将来に直面するであろう最大の課題として持続可能性を促進し、デジタル化におけるリーダーシップをとっていきます。







本件に関するお問い合わせ先

Koenig & Bauer JP株式会社

TEL 03-5623-3004 FAX 03-5623-3006  E-Mail info@kba-japan.com


Koenig & Bauerについて

 Koenig & Bauerは世界でもっとも長い歴史を持ち、業界でもっとも幅広い製品群を有している印刷機メーカーです。200年以上にわたり、革新的な技術、オーダーメイドのプロセス、豊富なサービスで印刷会社をサポートしてきました。そのポートフォリオは、紙幣、ボード、フィルム、金属、ガラスのパッケージから、書籍、ディスプレイ、コーディング、装飾、雑誌、広告、新聞の印刷まで多岐にわたります。枚葉オフセット印刷、オフ輪、フレキソ印刷、水なしオフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、デジタルインクジェット印刷など、Koenig & Bauerは事実上ほぼすべての印刷分野に対応しており、その多くで市場をリードしています。2020年度には、全世界で約5,600人の優秀な従業員を擁し、10億2,900万ユーロの売上高を記録しています。


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