top of page

Koenig & Bauerは、第3四半期の力強い業績と激動の経済環境においても堅調な需要により、収益性の高い成長に向けて順調に進んでいます

  • 枚葉オフセット印刷機部門およびデジタル&輪転印刷機部門の好業績に支えられ、第3四半期の収益は前年同期と比較して増加し、年間を通しても増加

  • 負の外部要因にも関わらず第3四半期のEBITは約1,100万ユーロとなり、収益は連続して大幅に改善

  • 第3四半期の堅調な需要により、9ヶ月間の累計受注高は高水準だった前年からさらに約5%増加

  • Koenig & Bauerは、デジタルおよび持続可能なソリューションで新しいビジネス領域を切り拓きます

  • 2022年の通期見通しを再確認し、より正確な中期目標を設定


2022年11月8日 ヴュルツブルク  好調な第3四半期に牽引されて、Koenig & Bauerグループ(Koenig & Bauer)は、激動の経済環境にも関わらず成長軌道に乗っています。多くの製造業と同様にKoenig & Bauerでも、一方では依然として大量の受注残があり、他方では主に原材料供給側での多くの不利な要因との間で板挟みになっています。「ここ数ヶ月間にわたる例外的な状況がありますが、私たちはそれについてより効果的に対処する方法を学びました。その結果、サプライヤーとの連携を含めた私たちの柔軟性と創造性が、好調な数字に影響を与えています」とKoenig & BauerのCEOを務めるアンドレアス・ペスケ博士は、売上と利益の成長についてコメントするとともに、「2022年上半期の好調な受注に引き続き、顧客の需要は依然として非常に堅調であります。最新のデジタルで持続可能なソリューションを使用した新しいビジネス分野を開拓し、顧客に付加価値を提供できることを嬉しく思います」と付け加えました。

Photo

枚葉オフセット印刷機部門およびデジタル&輪転印刷機部門の成長が高収益化に拍車  2022年7月から9月までのグループの収益は、前年比で6.7%増加して3億1,390万ユーロになりました。成長はさらに加速しており、収益は第1四半期と比較して31.7%増加、第2四半期と比較して23.9%増加しました。とくに枚葉オフセット印刷機部門およびデジタル&輪転印刷機部門は、製品とソリューションの提供によりこの好業績に大きく貢献しました。グループの累計収益は8億570万ユーロで、前年の数値を2.3%上回りました。サービス事業に起因する収益の割合は32.2%(前年度:29.9%)に拡大しました。


負の外部要因があるにも関わらず、年間を通じて収益が大幅に改善  収益に関しては、Koenig & Bauer は第3四半期に1,080万ユーロ(前年:1,030 万ユーロ)のEBITを達成しました。この改善状況は、EBITが-850万ユーロだった第1四半期およびEBITが-530万ユーロだった第2四半期と比較するととくに顕著となっています。これにより9ヶ月間の累積で、EBITは-300万ユーロ(前年:1,670万ユーロ)に減少しました。前年の数値は、P24x効率化プログラムの下での効率的な人事措置を実施したおかげで、全体として約2,130万ユーロ押し上げられたものとなります。したがって、実質的な営業利益は前年から160万ユーロ増加したことになります。2021年の最初の9ヶ月間の運用レベルの改善は主にP24x効率化プログラム(約2,400万ユーロ) によるものですが、今期は従業員の労働時間短縮策を実施することが減り、また台数と構成のプラスの効果(約500万ユーロ)やその他の悪影響(約1,300万ユーロ)もありました。材料費とエネルギー費の上昇(約2,400 万ユーロ)の影響については、製品価格改定による値上げ分(約1,800万ユーロ)では完全には相殺されませんでした。これは主に、エネルギーコストや電子部品などの価格上昇と第3四半期での価格との間に時間差があるからです。良い点として、他の影響の割合は2022年上半期と比べて、それ以上の増加はしていません。売掛金の再測定や為替の影響に加えて、サプライチェーンの混乱によってシステムや印刷機の生産などにおいて追加作業や旧来型の方法での作業を併用することが必要となっており、工場やユーザー企業の現場での作業において生産性に負担がかかっています。所得税控除後、Koenig & Bauerグループは2022年9月30日時点で1,100万ユーロの純損失(前年:550 万ユーロの純利益)を計上しました。これは、1株あたりの利益が-0.70ユーロ(前年:0.31 ユーロ)になることを意味します。


第3四半期の堅調な顧客需要により、受注高は前年の高水準から累計で約5%増加  2022年の最初の9ヶ月間で、Koenig & Bauerグループの受注は10億2,590万ユーロに達し、前年に報告された9億7,860万ユーロというすでに良好な数字からさらに4.8%増加しました。第3四半期の顧客需要も堅調に推移し、3億3,300万ユーロを記録しました。したがって、受注残高は前年比24.8%増加して、2022年9月30日時点で10億2,700万ユーロとなり、2022年の第4四半期以降の堅固な基盤を築いています。


Koenig & Bauerはデジタルおよび持続可能なソリューションで新しいビジネス領域を切り拓きます  Koenig & Bauerのデジタル化担当バイスプレジデントであるサンドラ・ワグナーが率いている事業部門を超えた新たなデジタルユニットは、アイデアの種の段階から市場投入まで、デジタル製品とサービスの開発・実装・市場投入を調整し、サポートします。「私たちはお客さまに焦点を当てており、お客さまがより収益を上げることができるデジタルソリューションで、お客さまをサポートしています」とワグナーは語っています。10月の初めにこのデジタル部門が、印刷業界の特徴に合わせた、統合されたエネルギー管理のソリューションを発表しました。これは、グループ戦略『Exceeding Print』の「持続可能性」と「デジタル」の2つの要素を組み合わせたデジタル製品となります。Koenig & Bauerは世界中の顧客とともに、印刷とパッケージングの世界に大きな影響を与えるだけでなく、持続可能な生産プロセスを構築する責任も負っていると自負しています。エネルギー管理における3つの要素-測定データの自動収集、結果の視覚化、それに基づいた対策の定義および専門的なエネルギーコンサルティングの組み合わせ-により、さらに効率的な生産を実現することができます。そしてこのエネルギー管理ソリューション「VisuEnergy X」を使用すると、最初の1年目から平均で7~10%の持続可能なエネルギー節約を達成できます。Koenig & Bauerは、SaaSソリューションとしてサブスクリプションベースでこのエネルギー管理ソリューションを提供します。市場投入は、第1段階としてドイツ、スイス、オーストリアですぐに開始し、その後2023年初めには世界的に展開していく予定です。このシステムは、ドイツ連邦経済輸出管理局(BAFA)による融資対象となっています。


2022年の通期予測が再確認され、より正確になりました  「激動の経済環境において、Koenig & Bauerは第3四半期も収益性の高い成長に向けた軌道に乗っており、すべての課題をうまく管理できることを示しました」と、同社のCFOであるステファン・キミッチ博士は説明します。これを考慮し、以下のように2022年の通期予測を確認しました。


 Koenig & Bauerは現在、11億6,000万ユーロ~11億9,000万ユーロのグループ収益に対して、1,500万ユーロから2,000万ユーロの営業EBIT、1.3%~1.7%の営業EBITマージンをあげられると予想しています。Koenig & Bauerはこれまで、グループの営業収益(2021年:11億1,580万ユーロ)と営業EBITマージン(2021年:0.5%)が前年よりわずかに増加すると予想していました。前年度のEBITは、P24x効率化プログラムに基づく人事措置のより効率的な実施(純額2,300万ユーロ)によって押し上げられました。


 Koenig & Bauerグループは、2020年に発表された中期目標を再確認し、「Exceeding Print」戦略を進めています。中期目標の達成に向けた重要な一歩となる2023年の指針の発表により、2020年に発表された中期目標はインフレの影響を考慮した調整をします。キミッチは次のように付け加えています。「すべての外部の不確実性にも関わらず、私たちは自身をうまく位置付けられたと考えており、2022年の第4四半期にも満足のいく顧客需要と設備稼働率を報告できると期待しています」


 この予測は、ウクライナでの戦争、エネルギー供給の利用可能性、世界的なサプライチェーンの混乱、およびパンデミックを封じ込めるための努力の結果として、現在の状況と比較して、これ以上の後退や制限の強化がないことを前提としています。2022年の第4四半期に予定されている印刷機とシステムの納入は、Koenig & Bauerにとって大きな課題であり、世界的なサプライ チェーンの状況が悪化し続ける場合は再評価をする必要があります。



決算短信はこちらからPDFファイルでダウンロードできます。

Photo

「un:boxing」:Koenig & Bauerは、デジタルとアナログが融合・一体化している現代の状況を先取りしました。動画でもこれらの決算内容を観ることができるようにアップロードされており、たくさんの視聴、シェア、いいねを頂いています。


本件に関するお問い合わせ先

Koenig & Bauer JP株式会社

TEL 03-5623-3004 FAX 03-5623-3006  E-Mail info@kba-japan.com


Koenig & Bauerについて

 Koenig & Bauerはヴュルツブルク(ドイツ)に拠点を置く、世界的な印刷機メーカーです。主にパッケージングの分野で、印刷機および後加工機、ソフトウェアソリューションを製造しています。 Koenig & Bauerが提供するシステムは、紙幣、ボール紙、段ボール、フィルム、金属およびガラスのパッケージ、書籍、ディスプレイ、ラベル、装飾、雑誌、広告、新聞など、ほぼすべての素材に印刷することができます。 Koenig & Bauerは、200年以上の歴史を持つ世界最古の印刷機メーカーであり、今日ではほとんどすべての印刷方式に対応しています。 グループ全体で約5,400人の従業員を擁し、ヨーロッパの10ヶ所で生産を行い、世界規模の販売およびサービスネットワークを構築しています。 2021年には11億1600万ユーロの売上高を記録しています。

閲覧数:31回
bottom of page