Koenig & Bauer製のRapida145が、パッケージ製造において最高のパフォーマンスを発揮しています

Coburger Kartonagenfabrikは印刷生産能力アップに成功しました


  • インラインニスコーターを搭載した全自動6色印刷機

  • ハイレベルの自動化機能に加え、個々の印刷機にもカスタマイズ

  • 最高の印刷パフォーマンスでシフトに余裕が生まれる

  • 製品の革新とプラスチックの代替に関する先駆者


2021年9月3日 ラデボイル

 Coburger Kartonagenfabrik社の本拠地であるコーブルク周辺には、ザクセンの選帝侯の紋章がいたる所に飾られています。マイセン辺境伯のフリードリヒ3世がコーブルクを領土として継承したのは1353年のことでした。それから時が経ち、1920年にこの街の区分はザクセンからバイエルン州へと変わりました。そんな街の過去の歴史とは関係なく、ザクセン州のマイセンからわずか数㌔㍍の場所にあるKoenig & Bauerラデボイル工場で組み立てられた枚葉オフセット印刷機が、昨年からコーブルク郡デルフレス=エスバッハのCoburger Kartonagenfabrik社でフル稼働しています。


 この印刷機への投資を決めるにあたって、Coburger Kartonagenfabrik社の社内では厳密な検討が重ねられました。シニアコマーシャルマネージャーを務めるRobert Hein氏は「Koenig & Bauerは検討段階で行ったテストで、本当に良い仕事をしてくれました。 専門的な見地から協力してくれて、つねに意見が一貫していました」と回想しています。そして一連の印刷テストの結果を踏まえて分析・検討をした結果、Coburger Kartonagenfabrik社はインラインニスコーターとトリプル延長デリバリーを備えた6色印刷機のRapida145を導入する決断をしました。生産現場に強いインパクトを与えたこの印刷機には、パッケージ生産において最大の効率化を図るために、印刷機に630㍉の嵩上げを施しており、1.8メートル以上の積紙をノンストップで処理できます。全自動パイルロジスティクスのおかげで、厚い板紙に印刷する場合でも中断のない生産を可能としています。


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卓越したパフォーマンス

 Robert Hein氏とRolf Uting印刷マネージャーは、印刷オペレーター達がこの新しい印刷機の操作に慣れるまでの早さについても賞賛しています。これには、印刷機の自動化とパフォーマンスの面での飛躍的な進歩が一役買っています。労働時間あたりの本刷り枚数は、月ごとに増加し続けています。世界中で稼働する同型のRapida145との稼働率を比較した定期的なパフォーマンスレポートによると、Coburger Kartonagenfabrik社で稼働するRapida145は、すでに世界トップクラスのパフォーマンスしていることを示しているのです。


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 この素晴らしい結果は、さまざまな自動化ソリューションと印刷機に施したカスタマイズによるものです。フィーダー部に引き針のないDriveTronic SISによる円滑な給紙から、自動化によるインキキー操作からの解放、とても高速なニスコーティング版の自動交換まで、Rapida145はすべての印刷オペレーターにメリットをもたらすことから高く評価されています。また、これらの機能を補完するものとして、インキ交換を迅速にするEasyCleanインキダクトコーティング、用紙の咥え尻でパッチを測定するインライン色調制御用のQualiTronic ColorControl、およびErgoTronic PlateStretch(紙の伸びを補正するためのコンソールからのプレートのリモートストレッチ)も搭載しています。さらに印刷オペレーター達は、Koenig&Bauerのプレートトロリーリフトをうまく転用して、インキを印刷機に運ぶための追加のリフトを設計しました。使用済みの洗浄布を床の高さにあるゴミ箱へ落とすことができるような集積装置も作りました。これらの追加カスタマイズ機能はすべて、忙しなく印刷機のステップへ登ったり降りたりする必要性を最小限に抑えることにつながり、それによって印刷オペレーターの歩行距離は短縮され、ひいては作業事故のリスク軽減にもつながります。


 新しいRapida145での1日の生産量は、同社の生産量全体の60〜70%を占めています。その高い生産性という強みを最大限に発揮させるために、集中的に230〜250㌘/平方㍍の板紙への印刷に注力しています。導入効果の最初段階として、Rapida145のとても高い生産性のおかげで、ほかの既設印刷機の稼働時間が丸々1シフト分節約されました。



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サステナブルなパッケージ生産

 Rapida145はプレートの版曲げが不要なベンダーレスシステムを採用しており、Coburger Kartonagenfabrik社ではこの特徴と現像レスプレートとをうまく活用しています。プレートの品質安定性、機上現像の信頼性を高めるため、湿し水をろ過するフィルターの交換頻度を増やしました。また、集中的なローラー洗浄も毎週行っています。


 これらはパッケージ生産を持続可能なものにするための対策の1つにすぎません。これは、短期および長期のエネルギー節約、省エネタイプの機器や設備への継続的な投資、熱と廃液の回収システムを含めた、環境対策・エネルギー管理の取り組みの一環となります。段ボールの製造には熱や高温、蒸気、廃液がどうしても発生します。Coburger Kartonagenfabrik社では、エネルギー負荷がとくに高い圧縮空気システムなどからの漏れについても、特別な注意を払ってチェックをしています。


 同時に、同社はISO 9001およびFSCからHACCPおよびエネルギー管理にいたるまで、食品および非食品包装の製造に適用されるすべての認証を取得しています。



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大規模な設置作業

 Rapida145を現在の設置場所である工場入口に配置してエンドtoエンドの工場内物流に統合できるようにするためには、印刷工場の大幅な改造をする必要がありました。現在、印刷機のフィーダーがある場所には、工場の耐力柱がありました。これを取り外して、そのサポートシステムや鋼製の屋根桁とともに、印刷機の側面に移設する必要がありました。


 また、工場の屋根に廃熱回収熱交換器を設置することは、プロジェクト内のもう1つの大きな取り組みでした。巨大なユニットを屋根に配置するために、長さが80㍍を超える220㌧のクレーンを必要としました。


多くの分野での先駆者に

 Coburger Kartonagenfabrik社では毎日、数百万個の折り箱を生産しています。約4万平方㍍のスペースを持つ工場には、2台の枚葉オフセット印刷機に加えて、段ボール用ラミネート機、打ち抜き機、10台以上の製函機、窓接着機、そのほかの特殊な機器などが稼働しています。300人の従業員がここで業務に従事しており、毎年4万5,000㌧の紙と板紙を使用しています。段ボール製品が中心で、全生産量の80%を占めています。使用される原反はFフルート、Eフルート、Bフルートが多く、二重壁のバリエーションを含めたあらゆる組み合わせで使用されます。



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 現在、パッケージ市場ではプラスチックに代わる再生可能資源の使用が急速に求められており、Coburger Kartonagenfabrik社はこの変革をリードする業界の先駆者の1人です。このような再生可能資源を求める市場からの要請は、大きなメリットにつながっています。さらに、同社の機械構成や自動化機能は、大量生産に主眼を置いたものとなっています。製品の一貫生産体制は、製品の倉庫保管サービスやパッケージ製品のオンタイム出荷とともに、主要な顧客に提供される標準サービスの1つです。現場では約1万6,000パレット分の格納スペースが利用されています。


 同社は早い段階で二重壁段ボールのオフセット印刷を手掛け始めました。この目的のために、同社は最新型のインライン段ボール用ラミネート機の初号機を導入しました。2015年から2021年にかけて、同社は建物の構造と機械の構成だけでなく、IT環境全体をカバーする大規模な投資を進めました。新しいRapida145は、この一連の投資プログラムの不可欠な要素であり、その投資プログラムはほぼ完成という段階を迎えています。同社が実現させたすべての対策は、変化する市場環境や厳しさを増している顧客からの期待にも完全に応えています。


 Coburger Kartonagenfabrik社の顧客は、主にドイツ語圏およびベルギー、オランダ、ルクセンブルクの大規模な中小企業および主要な業界プレーヤーであり、印刷市場の伝統的に幅広く多様な分野を代表しています。




Photo 1: Rapida 145を担当するチームとの集合写真(左から):ワークスマネージャーのJörgLiebold氏、Koenig&Bauer のDaniel Michalik、プロジェクトマネージャーのTim Steinke氏、印刷マネージャーのRolf Uting氏、シニアコマーシャルマネージャーのRobert Hein氏、製品開発責任者のSteffen Theiss氏、Koenig&Bauer Germany セールスマネージャーのChristopher Hugel(写真に写っている全員は、ワクチン接種済みもしくはコロナウイルス感染の検査を受けています)


Photo 2:

Rapida 145のフィーダーでのパイルロジスティクスによるノンストップ印刷


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印刷機のデリバリー部にも同様に、あらゆる種類の物流のための装置が備えられています


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リフトによってプレートトロリーを持ち上げ、印刷機のステップへと運びます。これにより、大判のプレートを手で持ち運ぶ場合に比べて歩行距離が短くなり、事故のリスクも軽減されます


Photo 5:

毎日数百万個の折り箱が製函機のラインから作られています





本件に関するお問い合わせ先

Koenig & Bauer JP株式会社

TEL 03-5623-3004 FAX 03-5623-3006

E-Mail info@kba-japan.com








Koenig&Bauer JP株式会社  社長 レネ・ルドビクセン


Koenig & Bauerについて

 Koenig & Bauerは世界でもっとも長い歴史を持ち、業界でもっとも幅広い製品群を有している印刷機メーカーです。200年以上にわたり、革新的な技術、オーダーメイドのプロセス、豊富なサービスで印刷会社をサポートしてきました。そのポートフォリオは、紙幣、ボード、フィルム、金属、ガラスのパッケージから、書籍、ディスプレイ、コーディング、装飾、雑誌、広告、新聞の印刷まで多岐にわたります。枚葉オフセット印刷、オフ輪、フレキソ印刷、水なしオフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、デジタルインクジェット印刷など、Koenig & Bauerは事実上ほぼすべての印刷分野に対応しており、その多くで市場をリードしています。2020年度には、全世界で約5,600人の優秀な従業員を擁し、10億2,900万ユーロの売上高を記録しています。



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