ガリン工場におけるサステナビリティと環境保護のための包括的な対策で、長年のパートナーシップを確認
オートメーションとエコロジーの旗艦工場
大幅な省エネを実現する新機能
印刷機2台、印刷+コーターユニット14胴、ダブルパイル・デリバリー
ナビゲート印刷と最新デジタル化機能の追加
2025年操業開始予定

写真1:5月にデュッセルドルフで開催されたdrupaで、シュアーパックとケーニヒ&バウアーの経営陣が顔を合わせた(左から右):シートフェッド部門担当役員兼ケーニヒ&バウアー・シートフェッド社CEOのラルフ・サメックと妻のフィリッパ、シュアー・インターナショナル・ホールディング社CEOのハンス・ウィルヘルム・シュアー、シュアー・パック社ドイツ支社長兼シュアースターシステムズ社CEOのクラウス・マドセン、ケーニヒ&バウアー社ドイツ支社長のラルフ エンゲルハルト、シュアー・インターナショナル・ホールディング社CEO兼シュアー・パック社ドイツ支社長のハンス・クリスチャン・シュアー、ケーニヒ&バウアー社ドイツ支社長のラインハルト・マルシャル
© Koenig & Bauer
ラーデボイル、16.10.2024シュアーパック・ドイツ社は、ケーニヒ&バウアー社からラピダ145シリーズ(最大用紙サイズ1,060×1,450mm)の倍判枚葉印刷機2台を購入した。この2台の6色コーター機は2025年に生産を開始する予定で、北ドイツにある同社のガリン工場におけるサステナビリティと環境問題への対応に大きく貢献することになる。
今回の受注により、シュアーパック・ドイツは2015年に3台の新しいオフセット枚葉印刷機を導入するなど、ケーニヒ&バウアー社との数十年にわたるパートナーシップをさらに強化した形だ。

写真2:ラピダ 145印刷機2台は、それぞれ6台の印刷ユニット、コーター、ダブルパイルデリバリーを備え、まもなくガリンにあるシュアーパック・ドイツ工場で新たなスタンダードを打ちたてる
© Koenig & Bauer
2台のラピダ145倍判機は、今回もダブルパイルデリバリーで納入
新たに導入された2台のラピダ倍判機は、自動化と環境対応の点でフラッグシップ機と言える。この高速印刷機(生産速度最大18,000枚/時)は、今回もダブルパイルデリバリーで構成され、用紙の投入・搬出は、完全自動AGVのロジスティクスシステムに統合されている。ダブルパイルデリバリーによる生産は、以前設置された印刷機で、すでに高い効率性が実証されている。不良シートはデリバリーで分離され、メインパイルには良品のシートだけが排出され、AGVが印刷機からポストプレス部門まで、完全自動で搬送される。
企業目標:気候変動抑制とエネルギー消費削減
評価段階において、シュアーパック・ドイツは、技術革新、エコロジー、既存の生産環境への高度に自動化された統合という側面を特に重視した。今回選定された機械には、エネルギー消費を削減するための以下の包括的な対策が実装されている。
パイロットプロジェクトとして、省エネ型VariDry+(バリドライプラス)IRドライヤーシステムを導入 - drupaで初めて発表されたこの新しいコンセプトは、現行のVariDryBlue(バリドライブルー)と比較して約30%の省エネを達成
熱交換器付きエアキャビネットも同様に、大幅な省エネを実現
印刷機、周辺機器、加熱エネルギー発生装置(木屑バイオマスボイラー)をインテリジェントにネットワーク化することで、エネルギー効率を最大化し、最適な熱分配を実現
従来は未利用のまま周囲に排出されていた廃熱を完全に再利用し、必要電力を削減
ACドライブに比べてエネルギー効率が高いDCメインドライブ
VisuEnergy X(ビジュエナジ―エックス)ソフトウエアにより、エネルギー効率の向上と生産コストの削減を目的として、モニタリングとレポーティングを含む工場全体のエネルギーデーター集積
さらに、このラピダ印刷機は、パッケージ印刷におけるエネルギー効率を大幅に向上させる数々の機能を搭載する。これは、未使用時に切り離すことができるインキユニット、高効率のクリーントロニック洗浄システム、ジョブ切り替えの無駄を削減する機能など、すでに高次元で確立された技術から始まり、これらに加えて、グレーバランスに基づくカラーコントロール、純正の紙面検査装置PDFCheckなどのインライン品質検査QualiTronic(クオリトロニック)ファミリーがある。こうした印刷工場のネットワーク化、統合ワークフロー、デジタル化ソリューションが、廃棄物の削減、最高品質レベルでの生産、材料の最大活用に貢献し、持続可能なパッケージング生産の新たな基準を定義する。
高性能と最大限の自動化
これまでもシュアーパックは、デジタル化に関して業界で先駆的な役割を果たし続けている。印刷機制御と在庫管理用のラピダアプリはすでに何年も前から集中的に使用されており、今回2台の新しいラピダ145印刷機にも使用されることになったが、それに加えて、同社は初めて「ナビゲート印刷(オートガイド)」を採用した。このシステムは、コンソールのウォールスクリーンを通して、あるいは短い音声メッセージで、印刷オペレーターや 作業員に、適切な作業指示を平易な言葉で提供するものである。またこのシステムは、印刷機オペレーターだけでなく、管理者のオフィスと会社のメンテナンス従業員向けの特別な通知パネルも備えている。
シュアパック・ドイツはケーニヒ&バウアー社とdrupa見本市で会談し、2年以上にわたる同社とのプロジェクトの成果にあらためて敬意を表した。

写真3:「最大限の自動化」は、過去10年間、ガリンにあるシュアーパック・ドイツ工場の特徴であった。
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お問い合わせ先
Koenig & Bauer JP株式会社
TEL 03-5623-3004 FAX 03-5623-3006 E-Mail info@koenig-bauer.com
Koenig & Bauerについて
Koenig & Bauerはヴュルツブルク(ドイツ)に拠点を置く、世界的な印刷機メーカーです。主にパッケージングの分野で、印刷機および後加工機、ソフトウェアソリューションを製造しています。 Koenig & Bauerが提供するシステムは、紙幣、ボール紙、段ボール、フィルム、金属およびガラスのパッケージ、書籍、ディスプレイ、ラベル、装飾、雑誌、広告、新聞など、ほぼすべての素材に印刷することができます。 Koenig & Bauerは、200年以上の歴史を持つ世界最古の印刷機メーカーであり、今日ではほとんどすべての印刷方式に対応しています。 グループ全体で約5,400人の従業員を擁し、ヨーロッパの10ヶ所で生産を行い、世界規模の販売およびサービスネットワークを構築しています。 2021年には11億1600万ユーロの売上高を記録しています。
詳細は、www.koenig-bauer.com でご確認ください。
シュアー社について
1846年に設立されたシュアー社は、6世代にわたって家族経営を続け、今日では包装業界のグローバルリーダーとなっています。同社は、包装製品(紙器、軟包装)、包装機械、包装オートメーション、関連ノウハウを幅広く提供する15社からなる国際チームです。従業員数は約1,000人で、デンマーク、ドイツ、スウェーデン、オーストラリア、米国に生産拠点を置き、包装機械、ロジスティクス、マーキングシステムを含む、カートンおよび軟包装アプリケーションのための包括的なソリューションを提供しています。持続可能性、絶え間ない革新、そして品質が同社の特徴であり、世界中でオーダーメイドのパッケージング・ソリューションを提供する信頼できるパートナーとなっています。
詳細は、www.schur.com でご確認ください。
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