​​Koenig & Bauer 最新鋭枚葉印刷機「Rapida106X」がベールを脱ぐ

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ドイツARNOLD社、生産性と「Think green」を両立、準備時間が半分に生産量は1.5倍に!

 

●1台で枚葉オフセット印刷機2台分の生産性

●引き針を不要とするDriveTronic SISインフィード

●排紙部での完璧な積み揃え

●印刷発注者が寄せる印刷品質への高い期待に応えながら本格的なエコロジカル印刷も提供

ドイツ・ベルリン近郊のグロースベーレンに拠点を置くARNOLDグループに、昨年末にとても特別なクリスマスプレゼントが届きました。12月23日、Koenig & Bauer社製の最新型枚葉オフセット印刷機「Rapida106X」での生産が開始されました。

 この「Rapida106X」はニスコーター付の両面兼用8色機で、稼働開始の初日から生産量が50%向上し、かつ準備時間を半分に短縮させることに成功しました。高い技術力を有した商業印刷会社である同社でマネージングディレクターを務めているMax Arnold氏は「印刷室に入ると“Rapida106X”の印刷稼働速度を表す18,000という数字が目に飛び込んできます。」と語り、喜びを表しています。また、この印刷機は印刷スピードが速いだけではなく、最新技術の活用という点においても、省力かつ高効率であることなどこれからの印刷物生産で求められるすべての要求を満たしています。

 ARNOLDグループは、印刷施設に加えてプリプレススタジオと広告代理店も運営しており、3社すべてがエコロジーと持続可能性の観点からすべてのプロセスを徹底的に精査しています。同社にとって「Think green」は単なるスローガンではなく、会社の基本理念でもあります。刷版とインクにはプロセスフリープレートとミネラルオイルフリーバイオインクを使い、そしてすべてのジョブはノンアルコール印刷で行っています。さらに、自社の太陽光発電設備から得られるグリーン電力が、すぐれたエコロジカルフットプリントに貢献しています。

エコロジカルな製造プロセスを全面に打ち出す

 「Rapida106X」の両面兼用印刷機は、従来2台の印刷機を必要としていた仕事をこれ1台で処理できるようになったなど、同社のエコロジカルなアプローチに完全にマッチしています。

この印刷機は、表4色/裏4色にニスコーティングも施すジョブがワンパスで完了します。また、4胴目と5胴目の間にある用紙反転ユニットを転換することにより、多色印刷をすることが多いパッケージ印刷などにおいて片面に4色以上印刷することもできます。もちろん、この印刷機1台で消費される電力は2台分の印刷機よりも少なく、さらに数々の機能によってエコロジカルな印刷工程を実現し、ARNOLDグループではその恩恵として廃棄物も最小限に抑えることができるようになりました。

 それらの機能の中でもっとも特筆するものが「QualiTronic PDF Check」です。これは、印刷機内に搭載したカメラで印刷物全紙について、インラインで欠陥検査および色調管理を同時に行うもので、印刷物とプリプレスからのPDF原稿データを比較することにより、印刷中の色調制御を補完します。この機能によってすべての印刷物をチェックすることで、廃棄物量は大幅に低下します。排紙部で積紙された印刷物の中にあるヤレ紙へタグインサーターでしるし付けをして、さらに検査結果をレポート化する機能を搭載していることは、とくに品質に敏感な印刷発注者にとって魅力的な提案となります。さらに、反応の速いショートパス・インキングユニットは、即座に適切な濃度調整が行われるため、無駄を最小限に抑えることに貢献します。

 エコロジカルな印刷と高品質さを求めることは、決して相反することではありません。それどころか、ARNOLDグループでのすべての印刷ジョブは、厳格な色基準を守りながら、高い印刷品質も達成できることを示しています。

ARNOLDグループにとって初めての導入となるRapida

 この新しい印刷機は、1989年の会社設立以来、Koenig & Bauerから導入した初めてのものになります。この採用を決断した背景には、エコロジカルな側面に加え、ポストプレス機器では長年のパートナーでありその柔軟性およびサービス体制に信頼があったこと、Koenig & Bauerのラデボイル工場が近くにあること、主要な技術的特徴の可能性、Rapida106Xシリーズのすぐれた設計、といった要因がありました。

 プロダクションマネージャーのFelix Brendt氏は、フィーダー、引き針のないインフィード、そして排紙部にとくに感銘を受けたと言います。「さまざまな原反を使ったジョブをしましたが、パレットを排紙部にセットすると、印刷機は簡単に、そしてまたたく間にそのパレットに成果物を満載にします」と、最初の稼働時の感想を表しています。それに加えて、「排紙部で積み上げられた用紙の山は、フィーダーにセットした用紙よりもきれいに揃っている場合すらあります」と付け加えました。

 フォイルフリーのインキダクトは、インキをすばやく交換できるように特別なコーティングが施されているため、取り扱いが簡単です。インキングユニットに採用しているDuraprintのローラーは、すぐれた安定性を持ち、摩耗しません。さらに、「CleanTronic Synchro」による最適化された洗浄プロセス、その洗浄作業と同時に版交換作業が素早く行われるおかげで、ジョブ替え時間が圧倒的に短縮されました。

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印刷チームに活気とやる気を与える存在に

経営陣だけでなく印刷オペレーターも同じように興奮しています。「この新しい印刷機はすぐに現場に受け入れられ、そのパフォーマンスに印刷オペレーター達は本当に感銘を受けました」とMax Arnold氏は語っています。

 昨年の第1四半期は、ARNOLDグループの歴史の中でもっとも成功しました。その成功があるからこそ、新型コロナウイルス感染症が流行・拡大している中ではあるものの、投資に適切な時期だという決断にいたりました。そしてほぼ1年後の今、Andreas Arnold氏とMax Arnold氏は楽観的に将来を見通しています。彼らの計画の次のステップは、倉庫および物流施設を近代化することです。それと同時に、完全に統合されたアプリと組み合わせたMISシステムの導入についてとても興味を持っています。